no sooner … than ~ は、
「〜するとすぐに…した」という意味を表す表現です。
悩む生徒でも、なんで than を使うの?
てかなんでこんな意味になるの?
と思ったことはありませんか?
問題を解いていると、
- hardly ~ when との同じ?違いは?
- as soon as と何が違うのかわからない
- なぜ had が出てくるのか腑に落ちない
- 形は覚えたけど、意味は正直ぼんやりしている
そんなモヤモヤを感じたことがある人も多いはずです。



実は、この表現がわかりにくい理由は、
「than を理由なく暗記しようとしている」ことにあります。
ポイントは、
no sooner … than が「比較」をもとにした構文だという点です。
no sooner … than は、
単に「すぐに」という意味を覚える表現ではありません。
- なぜ than なのか
- なぜ 倒置が起こるのか
- なぜ 過去完了を使うのか
これらはすべて、
1つの考え方でつながっています。
この記事の内容
- まず結論から
→ no sooner … than の意味と核心を整理します。 - なぜ than なのか
→ 比較級 sooner から直訳で理解します。 - 倒置・過去完了の理由
→ 形の暗記を「意味の必然」に変えます。 - hardly / scarcely when との違い
→ 試験で迷わない見分け方を整理します。



読み終わるころには、
no sooner than を「理由つき」
で使えるようになるはずです。
まずは、意味の確認から見ていきましょう。
no sooner than の意味
no sooner … than ~ は、
「〜するとすぐに…した」
「〜した途端に…した」
という意味を表す英語表現です。
ポイントは、
2つの出来事がほぼ同時(間髪入れず)に起こることを強く表す点にあります。
例文
No sooner had I arrived than it started raining.
(私が到着した途端に雨が降り始めた)
No sooner had Bob arrived than he noticed the strange feeling.
(ボブは到着した途端にその違和感に気づいた)
✔ 結論:
no sooner A than B =「AするとすぐにB」
※「A→Bが間髪入れずに起こる」ニュアンス
immediately after で言い換え可能
immediately after = 「〜した直後に」という意味
なので、no sooner … than ~ は
immediately after で言い換えることができます。
No sooner had I arrived than it started raining.
≒ It started raining immediately after I had arrived.
(私が到着した直後に雨が降り始めた)
No sooner A than B
→ A が起こった途端に B が起こった
B immediately after A
A が起こった直後に B が起きた
よって、no sooner … than ~は、「到着 → 少し後に雨」ではなく、
「到着した瞬間に、間髪入れず雨が降り始めた」
というニュアンスです。
as soon as との違い
no sooner … than と as soon as は、
どちらも「〜するとすぐに」という意味ですが、
即時性の強さに違いがあります。
例文で比較
No sooner had I arrived than it started raining.
(到着した途端に雨が降り始めた)
As soon as I arrived, it started raining.
(到着してすぐ雨が降り始めた)
no sooner … than は、
2つの出来事がほぼ同時に起こったことを強く表し、
「間髪入れず」「時間差ゼロに近い」ニュアンスを含みます。
一方、as soon as は、
「すぐに起こった」ことを表す自然でニュートラルな表現です。
※ no sooner … than よりもほぼ同時感が薄い。
✔ 結論:
no sooner A than B = A した途端に B(即時性を強調)
as soon as A, B = A するとすぐ B(一般的・会話向き)
no sooner … than の使い方|基本の形(型)
no sooner … than ~ は、決まった形(型)で使います。
No sooner + had + 主語 + 過去分詞 + than + 主語 + 過去形
例文(再掲)
No sooner had I arrived than it started raining.
(私が到着した途端に雨が降り始めた)
No sooner had Bob arrived than he noticed the strange feeling.
(ボブは到着した途端にその違和感に気づいた)
この形になる理由(まずは全体像)
この形の目的は、「出来事がほぼ同時に起こった」ことを強調することです。
そしてこの構文には、
3つの重要ポイントがあります。
- no sooner が文頭に来る
- had が主語の前に出る(倒置)
- 前半は過去完了、後半は過去形
つまり、no sooner … than は、
意味だけでなく「語順そのもの」で即時性を表す。



ここではまず
「そういう型で覚える」でOK
ポイント①|no sooner が文頭に来る=倒置が起こる
no sooner は、
否定的な意味をもつ語句です。
英語では、
否定語句が文頭に来ると、主語と助動詞が倒置される
というルールがあります。その理由は、
先ほど言ったように強調するため。
そのため、
❌ I had no sooner arrived than …
ではなく、
✅ No sooner had I arrived than …
という形になります。
ポイント②|なぜ had が前に出るのか(倒置)
通常の文
I had arrived right before it started raining.
または、
It started raining immediately after I had arrived.
これを no sooner を使って強調すると倒置が起こります。
no sooner で倒置が起こった文
No sooner had I arrived than it started raining.
had + arrived が
had → 主語 → 過去分詞
の順にひっくり返ります。
ポイント③|なぜ過去完了を使うのか
no sooner … than ~ では、
- 先に起きた出来事 → 過去完了(had + 過去分詞)
- 直後に起きた出来事 → 過去形
で表します。
例文
No sooner had he entered the room than everyone stood up.
- entered the room(先)→ 過去完了(had entered)
- stood up(後)→ 過去形(stood up)
出来事の順番をはっきり示すため、
過去完了(had + 過去分詞)が使われます。
No sooner + had + S + 過去分詞 + than + S + 過去形
- no sooner → 文頭
- had → 主語の前
- than → 必須
ここでは「型」を押さえればOK。
なぜ than?|比較級 sooner と直訳で理解する



なぜ than?
when じゃダメなの?



結論はシンプルです
no sooner … than ~ の than は、
比較級 sooner と結びつく語だからです。
※ when を用いることはできません。
そのため、この表現は
直訳 → 意味の順で考えると、非常に腹落ちしやすくなります。
直訳から考えれば than を使うのが自然
まず、no sooner … than ~ の中身を分解して考えます。
- no = 全く〜ない
- sooner A than B = B より早く A が起こった
※ sooner A than B は、
「A happens sooner than B(A の方が B より早く起こる)」という比較構造を省略した形と考えます。
ここに no が付くと、
no + sooner A than B
➡ 「B より早く A が起こった」わけではない
(= 比較全体を no で打ち消している)
つまり、
A が B より明らかに早く起こったとは言えない
= A と B の間に、はっきりした時間差がない
その結果、
「A が起こると、ほぼ同時に B が起こった」
➡「A した途端に B した」
という意味になります。
このように、no sooner … than は、
比較級 sooner を使って「時間差がほとんどない」ことを表し、than とセットで用いるのが自然。
hardly / scarcely … when の意味|no sooner … than との違い



no sooner … than には、
hardly / scarcely … when という
同意表現があります。
- hardly / scarcely A when B
- 「~するとすぐに/~するや否や」という意味
- no sooner A than B とほぼ同じ=言い換え可能
詳しい解説はこちら:
▶ hardly … when ~ の意味と使い方|例文・倒置・言い換えも解説
no sooner … than を構造で理解できたように、
hardly / scarcely … when も同じ発想で整理できます。
なぜ when ?|hardly / scarcely … when はここが違う
まず、前提として、
no sooner … than との違いをおさえましょう。
✔ hardly / scarcely は when と結びつく
✔ no sooner … than と混同しない
✔ hardly / scarcely は「比較級ではない」ため ,than とセットにするのは不自然
例文はこちら
Hardly had I arrived when it started raining.
(私が到着するや否や雨が降り始めた)
では、先ほどと同様、
hardly … when の中身を分解してみます。
- hardly / scarcely A= ほとんど A していない
- when B = B が起こったとき
構造から意味を組み立てると、
次のように考えられます。
hardly A when B
➡ A が「ほとんど起こっていない」状態で B が起こった
つまり、
A が起こった直後に、B が起こった
➡「A するや否や B した」
という意味になります。
例文を再確認しよう
Hardly had I arrived when it started raining.
- arrived(A)= ほとんどAしてない→Aしたばっかり
- started raining(B)= すぐにBした
- 「到着するや否や雨が降り始めた」
- no sooner → 比較級(sooner)を含む → than
=no sooner は「比較を否定する」構文 - hardly / scarcely → 比較ではない → when
=hardly / scarcely は「未完了に近い状態」を表す構文
「〜するとすぐに」を表す4表現を比較する
- no sooner A than B
- hardly A when B
- scarcely A when B
- B immediately after A



これらの構造・語の性質・試験での見分け方はそれぞれ異なります。
※ 表は「なぜその語が使われるか」という視点で見てください。
より使い分け方がしっくりくると思います。
| 表現 | 意味 | 核になる考え方 | 後ろに来る語 | 試験での見分けポイント |
|---|---|---|---|---|
| no sooner A than B | AするとすぐにB | 比較(sooner)を否定 =時間差がない | than | sooner(比較級)が見えたら than |
| hardly A when B | AするとすぐにB | Aがほぼ起きていない | when | 比較なし → when |
| scarcely A when B | AするとすぐにB | Aがかろうじて起きた | when | hardly と同じ発想 |
| B immediately after A | Aの直後にB | 意味をそのまま表現 | after | 倒置なし・安全表現 |
では、最後に実際の使い方を例文で紹介します。
例文で感覚をつかもう|no sooner / hardly / scarcely
ここでは、no sooner … than / hardly … when / scarcely … when の使い方を、
意味を考えすぎずに「型とリズム」で確認できる例文をまとめています。



「ほぼ同時に起こっている感覚」をつかめればOKです!
no sooner … than の例文
- No sooner had I arrived than it started raining.
(到着した途端に雨が降り始めた) - No sooner had she opened the door than the phone rang.
(ドアを開けるや否や、電話が鳴った) - No sooner had the class begun than the bell rang again.
(授業が始まったと思ったら、すぐにまたベルが鳴った) - No sooner had he finished his speech than everyone applauded.
(スピーチを終えるや否や、拍手が起こった) - No sooner had I sat down than I realized my mistake.
(座った途端に、間違いに気づいた)
hardly / scarcely … when の例文
- Hardly had I arrived when it started raining.
(到着するや否や雨が降り始めた) - Scarcely had she closed her eyes when the alarm went off.
(目を閉じた途端にアラームが鳴った) - Hardly had the movie started when the power went out.
(映画が始まった途端に停電した) - Scarcely had he spoken when everyone understood the problem.
(彼が話し始めるや否や、全員が問題を理解した) - Hardly had I finished my homework when I fell asleep.
(宿題を終えた途端に、眠ってしまった)



難しい構文だと思ってたけど、
慣れれば大丈夫そう!
よくある質問|FAQ
Q1. no sooner … than の意味は?
A. 「AするとすぐにB」「Aした途端にB」という意味です。
ポイントは、2つの出来事がほぼ同時(間髪入れず)に起こるニュアンスが強いこと。
例:No sooner had I arrived than it started raining.
(到着した途端に雨が降り始めた)
Q2. no sooner … than の基本の型(形)は?
A. 基本はこの型です。
No sooner + had + 主語 + 過去分詞 + than + 主語 + 過去形
Q3. なぜ倒置(No sooner had S …)になるの?
A. no sooner が否定語句なので、文頭に来ると 主語と助動詞が倒置されます。だから
❌ I had no sooner arrived than … ではなく
✅ No sooner had I arrived than … が基本です。
Q4. なぜ前半は過去完了(had + 過去分詞)なの?
A. 出来事の順番をはっきり示すためです。
「先に起きた出来事=過去完了」「直後に起きた出来事=過去形」で、時間差のなさを強調できます。
Q5. なぜ than?when じゃダメ?
A. sooner が比較級なので、基本的に than とセットで使うのが自然だからです。
さらに no が比較全体を打ち消し、
「AがBより明らかに早いとは言えない」=「時間差がほぼない」
という意味になり、結果として 「Aした途端にBした」 になります。
Q6. immediately after に言い換えできる?
A. はい、可能です。
No sooner had I arrived than it started raining.
≒ It started raining immediately after I had arrived.
意味はほぼ同じですが、使われやすい場面に違いがあります。
- no sooner … than
→ やや書き言葉寄り/文法的・説明的
→ 「間髪入れず起こった」ことを強く印象づけたいときに使われやすい - immediately after
→ 口語でも書き言葉でも使えるシンプル表現
→ 会話や平易な英文で自然
そのため、
試験・説明文・書き言葉では no sooner … than、
会話・安全な言い換えでは immediately after
が選ばれることが多いです。
Q7. hardly / scarcely … when との違いは?
A. 意味はほぼ同じで、どちらも「〜するとすぐに」を表します。
違いは接続語で、no sooner は比較級(sooner)を含むので than、hardly / scarcely は比較ではないので when が自然です。
Q8. よくある間違いは?
A. この2つが多いです。
- ❌ No sooner than I arrived, it started raining.(than の後に文を直接つなげない)
- ❌ No sooner did I arrive than it started raining.(no sooner は did ではなく had)
✅ 正しくは:No sooner had I arrived than it started raining.
よくある間違い
❌ 間違い①
No sooner than I arrived, it started raining.
👉 than の後に文を直接つなぐことはできません。
no sooner … than は
前半(過去完了)+ than + 後半(過去形)
という決まった構文で使います。
❌ 間違い②
No sooner did I arrive than it started raining.
👉 no sooner では did は使えません。
この表現は、
過去完了(had)を使って時間差のなさを表す構文なので、
助動詞 did が入る余地はありません。
正解は、No sooner had I arrived than it started raining.
おわりに
今回は、no sooner … than ~ を解説しました。
「~するとすぐに」という意味だけを見ると、
immediately after などと大きな違いはないように感じるかもしれません。
しかし、この表現の本質は、
比較級 sooner を no で打ち消す構造にあります。
また、hardly / scarcely … when との違いも、発想の違いとして整理できたはずです。



ぜひ次にこの表現を見かけたときは、
「sooner を no で否定してるんだな」
と思い出してみてください。
参考文献はこちら
では、以上です。お疲れさまでした!



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コメント
コメント一覧 (1件)
[…] ほぼ同じ意味の構文です。「なぜ when なのか?」「than との違いを構造で理解したい方」は、👉 no sooner … than の意味と使い方【構造で完全理解】 を先に読むとスッと理解できます。 […]