こんな疑問はありませんか?
- 「クジラ構文って、覚える意味あるの?」
- 「入試に出るって言われるけど、正直使えない気がする…」
- 「結局これ、何が言いたい構文なの?」
- 「英作文で使ってみたいけど、どんな場面で使えばいいの?」
実は、クジラ構文が使えないと感じてしまうのは、
「構文」として覚えようとしているからです。
a is to b what c is to d は、単なる語順の問題ではありません。
この構文は、「2つの関係性を比べる」ための表現です。
つまり、
水と魚の関係。
空気と人間の関係。
信頼と人間関係の関係性。
こうした「見えないつながり」を、印象的に伝えるための構文なのです。
この記事では、クジラ構文を
✔ 暗記ではなく「使える知識」に変え、
✔ 自然に和訳できるようになり、
✔ 英作文でたとえとして使えるレベルまで腹落ちさせます。
Akken読み終えたころには、
「これ、次の英作文で使ってみたい」と思えるはずです。
➡ A is to B what C is to D(クジラ構文)の基本を仕組みから理解したい方はこちら
クジラ構文はなぜ訳しにくいのか?
クジラ構文を見たとき、多くの人がこう感じます。
- 単語は分かるのに、意味がまとまらない
- 直訳すると変な日本語になる
- 結局、何と何を比べているのか分からない
その理由はシンプルです。
クジラ構文が難しく感じるのは、「関係を比べる」という発想に慣れていないからなのです。
例えば、
Water is to fish what air is to humans.
これをクジラ構文を知らずに訳そうとすると、
❌「魚にとっては水で、人間にとっては空気だ」
のような不自然な和訳になってしまいがちです。
しかし、英語が比べているのは「水」と「空気」ではありません。
比べているのは、「魚と水の関係」「人間と空気の関係」という2つの関係性です。
ここでは、「水が魚にとって不可欠である」のは「空気が人間にとって不可欠である」のと同じだ、ということを伝えています。
この関係性を無視して、モノとモノを比べる和訳をすると違和感が生まれるのです。
結論:
この構文は「モノ」を比べているのではなく、「関係性」を比べている。
では、どうすれば自然に訳せるのでしょうか?
次で、使える「型」を紹介します。
クジラ構文の自然な訳し方【型は2つ】
クジラ構文を自然に訳すコツは、
「関係を説明の形に変える」ことです。
使える型は、次の2つだけ覚えておけば十分です。
型①「〜が…であるのと同じように、〜も…である」
AがBにとって〜であるのと同じように、CはDにとって〜である。
Water is to fish what air is to humans.
→ 魚にとって水が不可欠であるのと同じように、人間にとって空気は不可欠である。
まずはこの形に直せれば、意味はしっかり取れます。
型②「〜にとっての…は、〜にとっての…のようなものだ」
AにとってのBは、CにとってのDのようなものだ。
Trust is to relationships what oxygen is to life.
→ 信頼は、人間関係にとっての酸素のようなものだ。
こちらのほうが、より自然でコンパクトに訳せることが多いです。
特に、抽象語(trust / freedom / education など)が来たときは、この②の型がとても使いやすくなります。
クジラ構文は難しい構文ではありません。
「関係を説明に変える」だけです。
次は、この構文を英作文でどう使うのかを見ていきましょう。
英作文でどう使えばいい?
クジラ構文の本当の強みは、和訳できることではなく、
自分の考えを、印象的なたとえで伝えられることです。
例えば、次のようなテーマで使えます。
①「信頼」について書くとき
Trust is to relationships what oxygen is to life.
信頼は人間関係にとって、命にとっての酸素と同じような存在だ。
このように、「命に酸素が不可欠であるのと同じように、人間関係には信頼が不可欠だ」ということを、一文で印象的に表現できます。
「命:酸素」と「人間関係:信頼」という“不可欠な関係”の比喩であることがはっきり伝わってきますね。
②「教育」について書くとき
Education is to society what roots are to a tree.
教育は社会にとって、木にとっての根のようなものだ。
この文は、社会にとって教育がどれほど重要かを、「根」との比喩で伝えられます。
つまり、「木が根によって支えられているのと同じように、社会は教育によって支えられている」というメッセージが込められています。
この2つの関係性から、“土台・基盤の関係”が見えてくると思います。
③「時間」について書くとき
Time is to life what fuel is to a car.
時間は人生にとって、車にとっての燃料のようなものだ。
この文が伝えているのは、
「車が燃料なしでは走れないのと同じように、人生は時間なしには前に進めない。」
ということ。
要するに、この2つは“前進のためのエネルギー関係”を示していて、時間の大切さを伝えています。
ようするに、この構文は、
「Aはとても大事だ」と書く代わりに、
一段上の表現に変えてくれる武器なのです。
しかも、使い方はシンプルです。
- まず「AにとってのB」という関係を考える
- 次に、それと似た関係を探す
- あとはこの構文に当てはめるだけ
クジラ構文は、暗記するための構文ではありません。
自分の考えを深く見せるための構文なのです。
練習問題|実際にやってみよう
ここまで読んだら、実際に一度使ってみませんか?
難しく考えなくて大丈夫です。
テーマ:「努力は成功にとってどんな存在か」
ヒント:努力と成功の関係に似ているものを考えてみましょう。
▼ 例①(解答例)
Effort is to success what fuel is to a car.
→ 努力は成功にとって、車にとっての燃料のようなものだ。
努力がなければ成功は前に進まない、という意味を一文で表現できます。
▼ 例②(身近:勉強・テスト)
Effort is to success what study is to a good test score.
→ 努力は成功にとって、良いテストの点数にとっての勉強のようなものだ。
テストで高得点を取るには勉強が欠かせません。
それと同じように、成功にも努力が必要だ、という比喩です。
▼ 例③(身近:スポーツ)
Effort is to success what practice is to winning a game.
→ 努力は成功にとって、試合に勝つことにとっての練習のようなものだ。
試合に勝つために練習が必要なのと同じように、成功にも努力が欠かせない、という関係です。
あなたなら、どんな関係をたとえにしますか?
一つでいいので、ぜひ自分でも作ってみてください。



あなたのクジラ構文をぜひコメント欄へどうぞ!
入試での出題パターン|よくある間違い
クジラ構文は、入試ではさまざまな形で出題されます。
① 並び替え問題
次の[ ] 内の語を並べ替えて文を完成させなさい。
魚にとっての水は、人間にとっての空気のようなものだ。
[ water / fish / what / is / to / air / humans / is / to ].
正解:
Water is to fish what air is to humans.
よくある間違い:
× Water is to fish as air is to humans.(意図せず as にしてしまう)
× What water is to fish air is to humans.(what の位置ミス)
② 和訳問題
次の英文を和訳しなさい。
Trust is to relationships what oxygen is to life.
よくある誤訳:
× 人間関係にとっては信頼で、命にとっては酸素である。
→ モノとモノを対比させるような訳になると、不自然になります。
正しい考え方:
「信頼が人間関係にとって不可欠であるのは、酸素が命にとって不可欠であるのと同じだ」
と、関係性をとらえることがポイントです。
正解:
人間関係にとっての信頼は、命にとっての酸素のようなものだ。
前半で紹介した2つの型で訳すとより自然な訳になりますよ。
型①「〜が…であるのと同じように、〜も…である」
型②「〜にとっての…は、〜にとっての…のようなものだ」
③ 空所補充問題
次の文の空所に入る最も適切な語を選びなさい。
Education is to society ( ) roots are to a tree.
社会にとっての教育は、木にとっての根っこのようなものだ。
正解:what
ポイント:
この構文では what が「〜するもの」という関係をつなぐ役割をしています。
as と迷いやすいので注意しましょう。
クジラ構文で失点する原因は、
構造を理解せず、形だけ覚えていることにあります。
「関係を比べる構文だ」と理解していれば、
並び替えでも、和訳でも、空所補充でも対応できます。
まとめ|クジラ構文は「関係」を比べる構文
クジラ構文は、覚えるための特別な構文ではありません。
a is to b what c is to d は、
「AとBの関係」と「CとDの関係」を並べて比べる表現です。
- 直訳せず、「関係」を説明の形に変える
- 訳し方の型は2つだけ覚える
- 英作文では“印象的なたとえ”として使える
こうして見ると、クジラ構文は難しいどころか、
考えを深く見せてくれる強力な武器だと分かります。
「Aはとても大事だ」と書く代わりに、
「A is to B what C is to D」と表現できれば、
一文で答案の印象は大きく変わります。
ぜひ、次の英作文で一度使ってみてください。
きっと、「この構文、覚える意味あったな」と思えるはずです。
➡ A is to B what C is to D(クジラ構文)の基本を復習したい方はこちら



では、以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございます!



クジラ構文を使うのが楽しみです!



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高校英語教員。”初心者にとことん向き合う”をモットーに情報発信しています。
所有資格:TOEIC825、英検準1級、英語教授資格TESOL certificate Ⅳ
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