こんな疑問はありませんか?
- 「KICK BACK って結局どういう意味?」
- 「“くつろぐ”って意味もあるって本当?」
- 「ニュースで“キックバック(裏金)”も見る…どれが正解?」
- 「動詞?名詞?どれが正しいの?」
- 「チェンソーマンのKICK BACKの意味は?」
結論から言うと、KICK BACK は英語で
「くつろぐ」「裏金」「反動(跳ね返り)」の3つの意味があります。
そして、チェンソーマン主題歌の “KICK BACK” は、
「裏金」と「反動(跳ね返り)」のダブルミーニングとして読まれることが多いです。
この記事では、英語としての意味を整理した上で、なぜチェンソーマンOPのタイトルがKICK BACKになったのかまでつなげて解説します。
この記事で分かること
✔ KICK BACK の意味(くつろぐ/裏金/反動・跳ね返り)
✔ 「kick back」と「kickback」の違い
✔ チェンソーマン主題歌タイトルとしてのニュアンス
辞書でモヤっとした人ほど、スッキリするはずです。
KICK BACKとは?|英語の意味を一言で
KICK BACK は英語で「くつろぐ」「裏金」「反動(跳ね返り)」を表します。
どの意味になるかは、表記(kick back / kickback)と文脈で決まります。
Akkenでは、それぞれの表記とその意味、文脈によってどのように使い分けるかを例文付きで解説します。
① kick back(動詞)= くつろぐ
1つ目:kick back(動詞)
=くつろぐ、何かをやめてリラックスする
いちばんよく使われるのはこれです。
この kick back は熟語で、「肩の力を抜いて、だらっと休む」みたいなイメージ。
例文
Let’s kick back and watch TV.
(ゆっくりしてテレビでも見よう)
このように、kick back and + 動詞 の形で使われます。
kick back の意味は、英英辞典でも次のように定義されています。
英英辞書での定義
kick back
phrasal verb with kick verb
informal
to stop doing things and relax:
What good is life if a guy can’t kick back and watch a good movie?
引用元:KICK BACK 意味|意味、Cambridge 英英辞典
② a kickback(名詞)= 裏金 | kick back(動詞)= 裏金を支払う
ニュースなどで見る「キックバック」は基本こっちです。
2つ目:
kickback(名詞)= 裏金
kick back(動詞)= 裏金を支払う
ポイントは、ビジネスやニュースの文脈で使われていることです。
例文
The official accepted a kickback from the company.
その役人は、その会社から裏金(キックバック)を受け取った。
The company was involved in a kickback scandal.
(その会社は裏金問題に関与していた)
英英辞書での定義
kickback
noun
an amount of money that is paid to someone illegally in exchange for secret help or work
引用元:KICK BACK 意味|意味、Cambridge 英英辞典
kick sth back
phrasal verb with kick verb
to pay someone an amount of money illegally in exchange for help or work
引用元:KICK BACK 意味|意味、Cambridge 英英辞典
要するに、
kickback(名詞)= 取引の見返りとしてこっそり支払われる違法な金(裏金)
kick back(動詞)= 取引の見返りに違法なお金を支払う(裏金を支払う)
ということです。
③ kickback(名詞)= チェーンソー使用時の「跳ね返り/反動」
最後はこちら。
実は、チェーンソー使用時の「跳ね返り」を
英語では kickback(chainsaw kickback)と呼びます。
(補足:「銃の反動」の意味で使われることもあります)
3つ目:kickback (名詞)
→ チェーンソーの刃が木に当たった瞬間、機械が作業者の方へ急に跳ね返る現象
英語の安全マニュアルでも普通に使われます。
例文
Kickback can occur when the tip of the chainsaw bar touches an object.
チェーンソーのバーの先端が物に触れると、キックバック(跳ね返り)が起こることがある。
実際に、「チェーンソー マニュアル」や「チェーンソー 安全作業」などで調べると、日本語でも英語でも怪我防止や安全作業を呼びかけるサイトがヒットします。
The most frequent chainsaw injuries occur to the left leg and the back of the left hand, commonly due to kickback and loss of control.
チェーンソーによる怪我で最も多いのは左脚と左手の甲で、通常はキックバック(反動)と制御不能が原因です。
引用元:How To Prevent Chainsaw Kickback And Injury?
同様に、日本でもカタカナで「キックバック」という用語が普通に使われています。
キックバック防止のため、ガイドバー先端部(特にガイドバーの上部1/4の部分)での作業は行わない(突っ込み切り作業は、キックバック発生の原因となり、非常に危険)。
引用元:使用中・使用後の注意|日本チェンソー協会
普段の英語学習ではあまり見かけない意味ですが、チェーンソーの安全マニュアルではよく使われます。
そして、この③の kickback は、後半で説明する米津玄師の KICK BACK のタイトルの意味につながります。
[補足] 銃の反動に使われることもある
The gun kicked back.
(銃が反動で跳ね返った)
The gun’s strong kickback surprised him.
(銃の強い反動に彼は驚いた)
kick back / kickback はスラング?
スラング(slang)とは、特定の集団や会話の中で使われるカジュアルな言葉のことです。
では、「kick back / kickback はスラングなのか?」という疑問について、結論をまとめます。
「ぴんはね・リベート」という意味ではカジュアルに使われることも多く、スラング的な使い方も存在します。
ただし、ニュース記事やビジネス文脈でも普通に使われる語であり、さらにチェーンソーの反動という技術用語としても使われます。
そのため、kick back / kickback = スラングと断定してしまうのは少し正確ではありません。
つまり、意味によって使われる場面やジャンルが変わる言葉だと考えると分かりやすいでしょう。KICK BACK は一つのスラングというより、意味によって口語表現・ニュース語彙・専門用語として使われます。
整理するとこうなります。
| 表現 | 品詞 | 意味 | スラング? |
|---|---|---|---|
| kick back | 句動詞 | くつろぐ、リラックスする | ✖ カジュアル(口語表現) |
| kickback | 名詞 | ぴんはね・リベート(裏金) | △ 一部カジュアル(ニュース語彙でも使用) |
| kick back | 動詞 | リベートを払う | △ 一部カジュアル |
| kickback | 名詞 | 反動(チェーンソー、銃) | ✖ 技術用語 |
結論、KICK BACK は“意味ごとにジャンルが違う表現”です。
ポイントだけ簡単にまとめると、
「くつろぐ」 → カジュアル表現
「裏金」 → ビジネス・ニュース語彙だが、一部スラング的な使われ方もある
「反動」 → 専門用語
のように、ジャンルが異なります。
このように、KICK BACK 全体が一つのスラングというより、意味によって使われる場面やジャンルが異なる表現だと考えると分かりやすいです。
そのため、文脈を見ずに「スラング」とひとまとめにすると、少しズレてしまうことがあります。
kick back と kickback の違い
KICK BACKの表記について、
kick back と kickback の2つが存在するのにはお気づきかと思います。
結論、
kick back は主に動詞、kickback は名詞として使われます。
ここでは、この表記の違いによって意味がどう変わるのか、どう使い分けるのかを見ていきます。
簡単にまとめると、kick back と kickback の違いは次の通りです。
| 表記 | 品詞 | 文脈 | 意味 |
|---|---|---|---|
| ① kick back | 動詞 | 作業をやめてひと休み | くつろぐ |
| ② kick back | 動詞 | ビジネス・ニュース | 裏金を支払う |
| ③ kickback | 名詞 | ビジネス・ニュース | 裏金 |
| ④ kickback | 名詞 | チェーンソー使用時 | 反動・跳ね返り |
要するに、
kick back のように2語表記の場合は「動詞」。
kickback のように1語表記であれば「名詞」と覚えるといいですね。
スペースの有無で品詞が変わるので、まとめて覚えるより分けて覚えるのがおすすめです。
使い分ける時は、ひと休みしたいときかビジネス・ニュース文脈なのか、あるいはチェーンソー用語なのかで使い分けることができます。
KICK BACK のコアイメージ|「蹴り返す・反動で返ってくる」
ここからが本題です。
kick は「蹴る」。back は「後ろへ」「戻る」「返す」。
つまり根っこは、「蹴り返す」「反動で返ってくる」というイメージです。
コア:一度出たエネルギーが、反発して“返ってくる”
①「くつろぐ」は、
足を投げ出して(=kick)、体を後ろに倒す(=back)イメージから来ています。
②「裏金」は少し遠いですが、
「表の取引と引き換えに、お金が裏で戻ってくる」= kickback
という感覚だと思うと理解しやすいです。
③「反動」は、そのままですね。
力を加えたら、反動で戻る。
米津玄師 “KICK BACK” はどういう意味?|チェンソーマン主題歌を考察してみた
ここまで整理すると、米津玄師さん作曲の “KICK BACK” のニュアンスも見えてきそうです。
先に結論を言うと、
KICK BACK(米津玄師)というタイトルには
チェーンソー使用時の「跳ね返り」と「裏金」の2つの意味(ダブルミーニング)が込められています。
米津玄師本人が語る「KICK BACK」の意味
米津玄師さん自身も、タイトルの KICK BACK について次のように語っています。
──「KICK BACK」の中でも印象的に使われていて、改めてフレーズの強さを感じました! タイトルの「KICK BACK」の意味や、込めた想いについて教えてください。
チェンソーの使用中に意図せず起こる「バチンッ!」という跳ね返りを指しつつ、バックマージンの他にスラングとして賄賂とかの意味もあって、「『チェンソーマン』のアニメの曲をつくるなら、タイトルはこれしかないだろうな」って決めました。
引用元:米津玄師の新曲「KICK BACK」、アニメ『チェンソーマン』主題歌の制作秘話に迫る!【メンズノンノウェブ限定インタビュー】
簡単に言うと、米津玄師さんは、KICK BACK という言葉について、
チェーンソーの「跳ね返り」に加えて、「バックマージン」や「賄賂」のような、裏でお金が動くダークなニュアンスもあると語っています。
要するに、KICK BACKとは、
- チェーンソーの「跳ね返り(反動)」
- スラングとしての「賄賂(kickback / kick back)」
という 2つの意味が重なっている(ダブルミーニング)ことが分かります。
この二重の意味が、作品の世界観とも重なっていると言えるでしょう。
たしかに、①「くつろぐ」の意味だと、ちょっと平和すぎてチェンソーマンの世界観と合わない気がします(もちろん要素としてゼロではない)。
むしろ、米津玄師さん本人も語られている通り、②の裏金や③の反動・跳ね返りのニュアンスの方がしっくりきます。
その理由は、漫画チェンソーマンの主人公デンジの生き方は、「理性で綺麗に生きる」よりも、衝動・欲望・反発で生きている感じが強いからです。
②の裏金についても、漫画のストーリー序盤で、デンジが父親の借金を返すため、ポチタ(チェンソーの悪魔)と共にヤクザの下で非公式なデビルハンター(デビルハンター協会の未登録メンバー)として生計を立てていたことからも、曲のタイトルとしてしっくりきます。



このように、英語の kick back / kickback の意味が作品タイトルとストーリーに重ねられている点も、この曲の面白いポイントです。
まとめ|KICK BACKは「くつろぐ」だけじゃない
- kick back(動詞):くつろぐ/裏金を支払う
- kickback(名詞):裏金/チェーンソー使用時の反動
- 主題歌タイトルは「裏金」「反動」のニュアンスがしっくり来る
「KICK BACK=くつろぐ」の意味だけを知っていると、米津玄師さんのKICK BACKの意味や漫画(アニメ)チェンソーマンを理解するにはちょっと物足りない。
でも、意味を整理して文脈とつなげると、タイトルの意味やストーリーが見えてきます。
同じく、米津玄師さんの楽曲「IRIS OUT」についても、英語の意味からタイトルや曲に込められた意味を解説していますので、以下のリンクからどうぞ。



では、以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございます!



KICK BACK の意味、チェンソーマン文脈での意味も理解できました!



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