✔今回はどんな記事?
Twitterやテレビ等のメディアでは,現在も日本人の英語力が議論され続けています。その際,やり玉に挙げられるのはTOEIC(L&R)のスコアで,「TOEICができても喋れない」とか「日本のTOEIC平均スコアは海外と比べて低い」等とよく言われています。
しかし,現にTOEIC高得点保持者が日本の企業では優遇され,英語ができることの証明として万人に認知されている資格であることは明らか。
今回は,そんなTOEICスコアを1年で400点から800点に上げた私の英語学習法と800点達成に必要な教材をお教えします。継続していけば着実に800点に到達できる方法です。ぜひ,参考にしてみてください!
こんにちは,Akkenです。
早速ですが,TOEIC800点を達成するための勉強法を見て行きましょう!
TOEIC800点に必要な教材と道具
先ずは私が800点を達成するまでに使用した教材と道具の紹介から。
✔TOEIC800点に必要な教材・道具
※★マークは800点達成にとても役立ったもの
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 ×2冊
新TOEICテスト「直前」模試3回分 ×1冊
でる1000問
金のフレーズ
文法書:フォレスト⇒現エバーグリーン
電子辞書(or 紙辞書)
スマホの音声再生アプリ(or CDプレイヤー)
思い出せるのはこれくらいです。
結論,TOEIC400点から800点を達成するためには,TOEICの信頼できる問題集2~3冊 + 文法書 + 電子辞書があれば十分攻略可能です。
先ずは1冊買ってみて,最低でも復習込みで1周以上済ませてから2冊目に移るべきです。
なぜなら,復習をしない「解きっぱなし」ではスコアは結果的に伸びないからです。
おすすめの選び方・買い方は,次の「3つの質問」を自問自答してから買うと,無駄な買い物をせずに済むと思います。
✔無駄な教材購入を避けるための3つの質問
質問1:「すぐ使う?使わない?」⇒すぐ使うなら質問2へ
質問2:「似たような教材を持っているか?持っていないか?」⇒持っていなければ質問3へ
質問3:「解説を読みながら勉強できそうか?問題集なら過去問2回分以上収録されているか?」 ⇒1~3まで当てはまれば購入
というような流れがよいと思います。
文法書も1冊で十分。電子辞書に関しては,私は10年以上同じものを使用しています。多少古くても問題ありません。
✔Chapter 1 まとめ
・信頼できる問題集を2~3冊をやり込む
・先ずは問題集1冊を復習込みで最低1周する。
・1度に2冊以上に手を出さない。必要になったら買えばよい。
・問題集でわからないところは辞書や文法書で調べて解決する。
・リスニングは,CDプレイヤーが無ければアプリ等でも良い。
800点に単語帳と文法問題集は必要か?
個人的には,単語帳とでる1000系の文法問題集が無くても800点は攻略可能です。
なぜなら,公式問題集の解説には新出語句がたくさん載っていて,単語の復習もし易いからです。
それにぶっちゃけ電子辞書で調べたら一瞬で解決できます。
単語帳や文法問題集でちまちまやるよりも,公式問題集で本番の感覚を積みながらの学習がより効率的です。
単語帳・文法問題集はこんな人におすすめです。
次に当てはまる場合は,単語帳・文法問題集での学習がおすすめ
TOEICスコアが300~400台の人
英検3級または準2級くらいの人
TOEIC800点に必要な勉強時間
先ずは,結論から。
TOEIC800点に必要な勉強時間:約500時間
達成イメージ:3時間×30日×6か月=540時間
4時間×30日×4か月=480時間
5時間×30日×3.5か月=525時間
私の場合,当時は1日平均2時間くらいの英語学習を8か月くらい行っていたので,
2時間×30日×8か月=480時間くらいをTOEIC学習の時間に充てていました。
あくまでも目安です(笑)
これに関しては,人によっては毎日3時間勉強して半年で800点達成したとか,毎日6時間勉強して3か月で900点達成!みたいな人もネット上で見かけるので,私のはサンプルの1つとして参考までにお使いください。
800点達成のスピードには個人差がありますよ!
でも社会人の方は忙しくて1日に4~5時間も勉強時間を捻出するのは難しいはず。
よって,
結論,TOIEC800点は早くて半年から1年くらいで達成可能性が見えてくる。
とは言え,スタートラインが皆違うので断定は難しいのです。
私が800点取得の際に大事にしていたのは,周りと比べ過ぎず,とにかく継続することです。
私が800点を達成できたのも,TOEICだけに縛られず,英語学習をコツコツ続けたからだと思います。
もし,私がTOEICのみに英語学習を絞っていたら,もっと早く800点を達成できたかもしれませんが,同時に準1級やTESOLを取得して,英語を教える仕事に就いたり,こういった英語学習についての発信は行っていなかったと思います。だってTOEICが英語の全てじゃないですから。
TOEICは英語力を測ったり伸ばしたりする手段であり,最終的な目標は人それぞれ。私にとっては,TOEICの学習を通して,英語力が向上し,結果的に自分の人生も豊かになっていくことが本当に大事なことだと考えています。
✔Chapter 2 まとめ
・筆者は約500時間で800点を達成。でも,TOEIC以外の英語学習もしていた。
・800点を達成するのには継続が大事。
・周りと比べ過ぎない。800点到達のスピードは個人差がある。
・TOEICだけに縛られない。英語学習の目的は人それぞれ。
・TOEICの本質は英語力を伸ばし,人生を豊かにすること。
TOEICの勉強手順~何からすればよい?~
結論,リスニングからすればよいと思います。
理由は,集中的に対策すればリーディングよりもリスニングの方が費用対効果が良いからです。
特に,大学入試のための受験英語を勉強してきた人や英検準2や2級以上の保持者であれば,英語の基礎はある程度できているはず。
そういった方々に大体共通するのはリーディングには慣れているが,リスニングは苦手であることです。
苦手な人が多く敬遠されがちだからこそ,先にリスニングから対策する価値があるのです。
事実,私もリーディングの勉強時間がリスニングよりも圧倒的に長いのにもかかわらず,リスニングの方がリーディングよりもスコアが高いという状況です(笑)
✔Chapter 3 まとめ
・ある程度基礎ができていればリスニングから対策すべき。
・リスニングの方がリーディングより伸ばしやすい。
・苦手な人こそ,早めに対策するべき。
TOEICのリスニング対策方法
では,具体的な対策方法を紹介します。
✔リスニングの効果的なトレーニング方法
1. ディクテーション
2. オーバーラッピング
3. シャドーイング
それぞれのトレーニング方法について解説するよ
リスニング対策① ディクテーション
ディクテーションとは,聞いた英語を文字に起こしていくこと
日本の学校英語でもよく活用されます。帰国子女の方で「ネイティブですらディクテーションしますよ」っておっしゃっている方もいましたし,私も留学している時,語学学校の授業でディクテーションをすることがありました。
✔ディクテーションのやり方3ステップ
① 白紙の紙(またはノート)を用意する
② 音声を流す
③ 書き取る
以下,実際に書き取る際の流れ↓↓
- おそらく(ほぼ確実に)1度目だけでは書き取れないので,巻き戻す
- 書き取る⇒巻き戻す⇒書き取る⇒巻き戻す を繰り返す
- 「何度聞いてもわからん・・・」となったらやめて,原稿を見る
- 書き取れなかった音の原因を分析する
ディクテーションが終わったら,オーバーラッピングへと移ります。
リスニング対策② オーバーラッピング
オーバーラッピングとは,スクリプトを見ながら音声に自分の声を重ねて読む音読方法
ここでのイメージは,カラオケのようにスクリプト(歌詞)を,音声(音程)に合わせて声に出していく感じです。
もちろん,声とか読み方は完璧でなくてかまいません。
80点くらいを目指してください(笑)
ここでも,たった1回でできるようになるとは思わないでください。
音声についていけるようになるまで何十回も音読しましょう。
リスニング対策③ シャドーイング
シャドーイングとは,聞こえてくる音声を0.2~0.5秒遅れで追いかける(シャドーする)読み方
オーバーラッピングと違い,スクリプトを見ない中・上級者向けの音読方法
オーバーラッピングで8割くらい読めるなと感じてから,シャドーイングすることをオススメします。
✔音読練習で身につくもの
・RとLの音,thとsの音,母音の使い分け方,音のつながり,音の消失等
結論,音読によるメリットは沢山!
もちろん,最初のうちはとても難しく感じると思います。
なぜなら,日本人独自の訛り・癖が英語独自の発音をするのにすぐに適応できないからです。慣れるまで多少時間がかかります。
ここでは,決して完璧になる必要はありません。大事なのは,自分の声を相手に届けよう,相手の言葉を理解しようという姿勢です。そのために,音読練習,リスニングがあると考えるべきです。
最初のうちは上手くいかず焦ってしまうかもしれませんが,継続が物を言います。
Keep up!ガンバって!
リスニングについては以上です。
続いてはリーディング対策について解説します!
TOEICのリーディング対策方法
リーディング対策のためにやってほしいことがあります。
先ずは問題集のテスト1回分にチャレンジしてください!
理由は,800点到達のための最優先事項は「自分の今の立ち位置を知ること」だからです。
具体的な勉強方法を教えます。
リーディングは「3回解き」で攻略
私は,TOEIC界で有名なヒロ 前田先生の提唱されている「3回解き」の方法を参考にして勉強していました。
✔「3回解き」のやり方
<1回目>
・先ずTOEICの本番形式で問題を解く
・勘で解いた問題には,✔(勘チェック)を付ける⇒採点する
・勘チェックを付けて当たっていた解答は点数に加えない(まぐれなので)
<2回目>
・次は時間無制限で解く
・リスニングは何度聞いても良いし,リーディングも満足するまで読んでよい
・1回目と同様勘で解いた問題には✔を付ける⇒採点する
・採点後,解説を読んだり辞書で調べたりしながら全問題を復習する
<3回目>
・忘れたころにもう一度解く
・私の場合は早くて2週間,遅くて1か月くらいしてから3回目の解き直しを行った
ヒロ前田氏曰く,『勘チェックを付けることで自分の実力の正答数がわかる』とのこと。
「見せかけの正解=まぐれで正解した問題」は,しっかり復習しましょう!
最初のうちは,難しく考えずにシンプルにこれ(3回解き)を繰り返して,トライ&エラーしながら目標スコアを目指していきましょう。
私が思うに,3回解きの2回目がミソだと思っていて,復習する際は自分の間違えた問題ととことん向き合うのが大事だと思います。
リーディング対策の王道:「精読」
復習では「精読」することをオススメします。
精読は,1つの英文・文章をあらゆる視点で読み解いて意味把握していく作業で,英文解釈とも呼ばれます。
✔精読のやり方 ・文の格となるSV(文型)を把握する ・わからない語彙・文法をチェックする ・itやthem等の指示代名詞が何を指しているのか明確にする ・howeverやfor example等のディスコースマーカーに注目する ・基になる英文と和訳を照らし合わせて,英文の理解度をチェックするこの精読(あるいは英文解釈)が甘いと,英語力が積みあがっていきません。
https://eigo-japan.com/how-to-improve-english/
要するに,精読とは「1文1文を正確に読むこと」を意味します。
✔正確に読めない文が多いと…
解答の根拠が不正確のため,問題の正答率も下がる。 問題を解くのに時間がかかって時間が足りなくなる。
この一見地味でめんどくさそうな精読によって,私は800点を獲得することができましたし,より英語学習が楽しくなりました!
最後に,私のTOEIC学習時の失敗談とモチベーションを維持するコツを紹介して終わりたいと思います。
ここまで読んでくださった方,本当にありがとうございました!
失敗談&TOEIC学習で失敗しない方法
✔筆者のTOEIC学習時の失敗談
▲ TOEICの勉強法(テクニック)探しに時間をかけ過ぎた。
▲ 勉強の記録を取っていなかったため,分析が甘かった。
▲ 結果的に800点は取れたが,弱点部分(自分はリーディング)を残したまま本番を迎えた。
▲ TOEICの勉強がマンネリ化してしまい,どうしても集中できない時間があった。
▲ 教材選びに迷って時間をかけ過ぎた(知識が無いので当たり前)。
▲ 800点取得後,徐々にTOEICの優先度が下がった。継続しなかった。
この失敗談を基に,次の対策をオススメします!
✔TOEIC学習で失敗しない方法
◎「勉強法の勉強」よりも,TOEICの問題そのものに取り組む!
◎ 勉強の記録を取り,1週間ごとに振り返る!
◎ 弱点を放置せず,むしろ積極的に取り組む!
◎ TOEICは短期集中で取り組むべし!
◎ 自分より高得点を取得している人の教材選びを参考にする!
◎ 800点を取得したら,さらに高い目標を立てて取り組む!
これらの失敗も含め,私の経験が皆さんのTOEIC学習のお役に立てれば幸いです!
モチベーションを保つ方法
✔私がモチベーションを保てた理由
・TOEICに取り組む理由が明確だったこと。
・身近にTOEICに挑戦する仲間(ほんの数名)がいたこと。
・自分の英語力が点数化され,徐々に点数も上がっていったこと。
・タイムリミットがあったこと。
最近ではツイッターでTOEICに関する情報発信をしている人も多く,TOEICに関する有益な情報を集めたり,学習記録をしたりするための勉強用アカウントを作るのも一つのオプションだと思います。
ただし,SNSにのめり込んでしまってSNSの沼から抜け出せなくなると,貴重な学習時間を浪費してしまいかねません。
ツイッターやインスタグラム,ユーチューブ等での情報収集や発信はほどほどにして,自分の学習を優先させましょう!
継続的に学習して800点を達成しよう!
以上,1年以内にTOEIC400点から800点を達成するための勉強法でした。
決してカンタンとまでは言いませんが,TOEIC800点は継続すれば誰でも確実に到達できます。
TOEICに関する勉強法や教材は数えきれないほどあって逆に何から始めればいいかわからないという人も多いと思います。しかし,”大事なのはテクニックやハウツーよりも行動”。これが本質です。
悩むよりも先ずは問題集1冊から攻略していきましょう。
この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。ではまた!
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