hardly / no sooner / scarcely の違いと使い分け|過去完了・倒置まで完全整理

Akken

Akkenです。今回は、
hardly / no sooner / scarcely
の違いが分からない人向けに、
まとめて解説します。

✔ hardly … when
✔ no sooner … than
✔ scarcely … when / before

これらはすべて「…するとすぐに/…した途端」という意味を表す構文です。

しかし、

  • hardly と scarcely の違いは?
  • なぜ no sooner だけ than を使うの?
  • どうして過去完了になるの?
  • 倒置はいつ起こるの?

と疑問に思ったことはありませんか?

この3つは意味が似ているため混同しやすく、
文法問題や読解で一瞬止まってしまう原因になりやすい構文です。

この構文の本質はひとつ。それは――

Aが完了する前にBが起こる
という時間関係です。

この記事では、

✔ hardly / no sooner / scarcely の違い
✔ 接続語の使い分け
✔ 過去完了と倒置の理由
✔ 試験での注意点

をまとめて整理します。

バラバラに覚えるのではなく、
時間の前後関係を表す構文”として理解できるようにしましょう。

目次

まず結論:3つの意味はほぼ同じ

hardly A when B / scarcely A when[before] B / no sooner A than B は、いずれも「AするとすぐにB」という即時性を表します。

Akken

本質は「A と B の間隔がほぼゼロ」という時間関係です。

なお、これらの構文における共通点は以下の通りです。

✔ 共通点
  • 「AするとすぐにB」という意味
  • 主節は過去完了になる
  • 文頭に出ると倒置が起こる
  • 試験で狙われやすい構文

まずは一覧で整理しておきましょう。

表現接続語即時性の強さフォーマル度
hardlywhen (/ before)標準標準
scarcelywhen / before標準ややフォーマル
no soonerthanやや強めややフォーマル
hardly … when の例文

Hardly had he arrived when it began to rain.
→ 彼が到着するやいなや、雨が降り始めた。
(=到着した直後に雨)

② scarcely … when (or before) の例文

Scarcely had she sat down when (or before) the phone rang.
→ 彼女が座るやいなや、電話が鳴った。
before にすると少しだけ「座り終える前に(間髪入れず)」感が出ますが、訳は基本同じでOKです。

no sooner … than の例文

No sooner had he arrived than it began to rain.
→ 彼が到着するやいなや、雨が降り始めた。
(hardly より「間髪入れず」感がやや強めに響くことがあります)

Akken

まずは「時間の前後関係」
を理解しましょう。

hardly … when の使い方

hardly … when ~ は、「…するとすぐに~」という即時性を表す構文で、
「…するや否や~」、「…した途端に~」と訳すこともあります。

なぜこのような意味になるかというと、
hardly には「ほとんど〜ない」という程度を表す副詞で、when とセットで用いることで、「Aが完了する前にBが起こる」という時間関係を示すからです。

※ hardly は when が基本ですが、before が使われることもあります(ただし頻度は when の方が高め)。

基本の形

Hardly + 過去完了 + when + 過去形

例(非倒置)

She had hardly sat down when the phone rang.
(彼女が座ったと思ったらすぐに電話が鳴った。)

主節が過去完了になる点が重要です。
これは「A(座る)」が起こった直後に「B(電話が鳴る)」が起きたことを示すためです。

倒置形

Hardly + had + S + 過去分詞 + when + S + 過去形

hardly が文頭に来ると、倒置が起こり、語順が疑問文のように「had + S + 過去分詞」の順になります。

例(倒置)

Hardly had she sat down when the phone rang.

試験ではこの倒置形がよく出題されます。

when を使うこと
主節は過去完了になること
文頭に出ると倒置になること

この3点を押さえておけば大丈夫です。

より詳しい意味のニュアンスや、なぜ過去完了になるのかの図解、試験での出題パターンについては、以下の記事で詳しく解説しています。

hardly … when の意味と使い方を詳しく見る

no sooner … than ~ の使い方

no sooner … than ~ も、「…するとすぐに~」という即時性を表す構文です。

意味の中心は hardly と同じで、
Aが起こった直後にBが起こる」という時間関係を示します。

基本の形

No sooner + 過去完了 + than + 過去形

例(非倒置)

He had no sooner arrived than it began to rain.
(彼が到着するとすぐに雨が降り始めた。)

hardly と違うのは、接続語が when ではなく than になる点です。
no sooner は比較表現(sooner=より早く)に由来するため、than を使います。
また、語感としては hardly よりもやや強い即時性を表すことがあります。

倒置形

No sooner + had + S + 過去分詞 + than + S + 過去形

試験ではこの倒置形が頻出です。

no sooner が文頭に来ると、倒置が起こります。

例(倒置)

No sooner had he arrived than it began to rain.
(彼が到着するとすぐに雨が降り始めた。)

✔ than を使うこと
✔ 主節は過去完了になること
✔ 文頭では倒置になること

この3点を押さえておきましょう。

倒置の仕組みや hardly との細かな違い、試験での出題パターンについては、以下の記事で詳しく解説しています。

no sooner … than の詳しい解説はこちら

scarcely … when / before の使い方

scarcely … when / before ~ も、「AするとすぐにB」という即時性を表す構文です。

意味や文の構造は、hardly … when とほぼ同じと考えて問題ありません。

基本の形

Scarcely + 過去完了 + when / before + 過去形

例(非倒置)

She had scarcely sat down when(or before) the phone rang.
(彼女が座るやいなや、電話が鳴った。)

hardly と同様に、主節は過去完了になります。

倒置形

文頭に出ると倒置が起こります。

Scarcely + had + S + 過去分詞 + when (or before) + S + 過去形

例(倒置)

Scarcely had she sat down when (or before) the phone rang.
(彼女が座るやいなや、電話が鳴った。)

hardly … when ~ との違いは?

意味の違いはほとんどありません。
ただし、使用頻度は hardly の方が高いため、試験ではscarcely よりも hardly の方がよく見られます。scarcely はややフォーマルな響きを持つ表現と考えるとよいでしょう。

そのため、まずは hardly と no sooner を確実に押さえ、scarcely は「同じグループの表現」として整理しておくのがおすすめです。

when と before の違いは?

結論:意味の差はほとんどありませんが、before の方が「〜し終える前に(間髪入れず)」という含みが出やすい傾向があります。

when は単純に「〜するとすぐに」という時間関係を表します。

一方、before は「〜する時間もないうちに」「〜し終える前に」というニュアンスがやや強くなることがあります。

比較してみましょう

She had scarcely sat down when the phone rang.
(座ったと思ったらすぐ電話が鳴った。)

She had scarcely sat down before the phone rang.
(座る時間もないうちに電話が鳴った。)

意味はほぼ同じですが、before の方が「まだ十分にAが完了していない感覚」がやや強まります。

ただし、実際の用法では大きな意味差はなく、現代英語では when がより一般的です。

試験対策としては、まず when を基本形として押さえるのがおすすめです。
before は「やや書き言葉寄りのバリエーション」と理解しておけば十分です。

なぜ過去完了になるのか?(共通の仕組み)

hardly / scarcely / no sooner が過去完了になる理由は共通です。

Aがわずかに先に起こり、その直後にBが起こるからです。
つまり、AとBの時間差を明確にするために過去完了を使います。

これは hardly / scarcely / no sooner に共通する仕組みです。

hardly / scarcely / no sooner が過去完了になる理由を示す図解。Aがわずかに先に起こり、その直後にBが起こる時間関係をタイムラインで説明。

より詳しい図解と例文は、以下の記事で解説しています。

hardly … when の詳細解説はこちら

よくある質問(FAQ)

Q1. なぜ than は no sooner だけに使うの?

no sooner は「sooner(より早く)」という比較表現に由来します。

比較表現には通常 than が続くため、no sooner … than という形になります。
そのため、than は no sooner とセットで覚えるのが基本です。

一方、hardly や scarcely は比較表現ではないため、通常は when / before と結びつきます。

Q2. hardly と scarcely に意味の違いはありますか?

意味の違いはほとんどありません。

どちらも「ほとんど〜ないうちに」という意味で、即時性を表します。
ただし、使用頻度は hardly の方が高く、scarcely はややフォーマルな響きを持つと考えるとよいでしょう。

Q3. 過去完了ではなく過去形を使うことはありますか?

特に会話やカジュアルな文章では、単純過去が使われることもあります。

ただし、試験やフォーマルな文章では、過去完了を使うのが基本です。

Q4. hardly / scarcely の後ろに than を使ってはいけませんか?

実例は存在しますが、現代の学習文法では一般的ではありません。

試験対策としては、
hardly / scarcely → when / before
no sooner → than
と覚えるのが安全です。

まとめ|3構文は「時間の前後関係」で理解する

hardly / no sooner / scarcely は、いずれも「AするとすぐにB」という即時性を表す構文です。

違いは接続語(when / before / than)や語感の強さにありますが、本質は共通しています。

本質:
Aがわずかに先に起こり、その直後にBが起こる
→ その時間差をはっきりさせるために過去完了を使う

ポイントを整理すると、次の通りです。

  • hardly / scarcely は when(または before)
  • no sooner は than
  • 主節は 過去完了
  • 文頭に出ると 倒置

形を丸暗記するのではなく、「AとBの時間関係」を意識して読めるようになれば、読解でも文法問題でも迷わなくなります。

ぜひ、例文を音読しながら「時間の流れ」をイメージしてみてください。

Akken

では、以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございます!

理解できました!

Akken

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なまえ:Akken
高校英語教員。”初心者にとことん向き合う”をモットーに情報発信しています。
所有資格:TOEIC825,英検準1級,英語教授資格TESOL certificate Ⅳ

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