こんにちは。Akkenです。
英語の長文や文法問題で、こんな語順を見て「え、これ何?」と思ったことはありませんか?
Not only did he win the race, but he also broke the record.
ふつうなら He won のように S + V の語順になるはずです。
それなのに、did he win のように語順がひっくり返っている。
このような形を倒置といいます。
倒置 = 強調などの理由で、語順がふつうとは逆になること
倒置は一見むずかしそうに見えますが、実はパターンごとに覚えればかなり整理できます。
しかも、倒置が使われる文は筆者が強調したい文であることが多く、読解でも重要なヒントになります。
この記事では、英語の倒置とは何か、どんな種類があるのか、そして入試でよく出る倒置表現をまとめて整理します。
英語の倒置とは?
倒置とは、語順がふつうとは逆になることです。
通常の英語は、基本的に S + V の語順で進みます。
He had hardly sat down when the phone rang.
ところが、強調や文頭表現の影響で、次のように 助動詞 + 主語 + 動詞 の順になることがあります。
Hardly had he sat down when the phone rang.
このように、ふつうの語順が入れ替わる現象が倒置です。
特に高校英語では、否定語句・only・so / such・比較表現などが文頭に来ると倒置が起こりやすいです。
なぜ倒置が起こるのか?
一番大きな理由は、その内容を強調したいからです。
例えば Not only … や Never … のような表現を文頭に出すと、読み手に「ここが大事だよ」と伝える効果があります。
だから倒置は、ただの語順の変化ではありません。
筆者の強調・意図が表れている形なのです。
入試長文でも、倒置が使われている文は重要文になっていることがあります。
「なぜわざわざこの語順にしているのか?」と考えながら読むと、内容理解もしやすくなります。
倒置の基本パターン
高校英語でよく出る倒置は、主に次のパターンです。
- Not only A but also B の倒置
- Not until ~ の倒置
- Hardly … when ~ の倒置
- No sooner … than ~ の倒置
- Only when / only after / only then の倒置
- Never / rarely / seldom / little などの倒置
- So / Such を使った倒置
全部を一気に覚えようとすると大変ですが、「どの語が文頭に来ると倒置しやすいのか」で整理すると覚えやすくなります。
また、次のように、構文とセットで倒置の型を覚えることで、文法問題や読解で落ち着いて倒置文に対処することができるようになりますよ。
| 構文 | 例文 |
|---|---|
| Not until | Not until he arrived did we start |
| Hardly … when | Hardly had I sat down when the phone rang |
| No sooner … than | No sooner had he arrived than it started to rain |
| Not only … but also | Not only did he win, but he also broke the record |
入試でよく出る倒置表現まとめ
ここでは、特によく見る倒置表現を簡単に確認しておきましょう。
① Not until ~ の倒置
Not until she got home did she realize the truth.
(家に帰って初めて、彼女は真実に気づいた)
Not until ~ が文頭に来ると、後ろが倒置になります。
② Hardly … when ~
Hardly had I sat down when the phone rang.
(座るやいなや電話が鳴った)
Hardly が文頭に出ることで、倒置が起こります。
③ No sooner … than ~
No sooner had he arrived than it started to rain.
(彼が着くやいなや雨が降り始めた)
No sooner も、文頭に出ると倒置になります。
④ Not only A but also B
Not only did he apologize, but he also paid for the damage.
(彼は謝っただけでなく、損害の支払いもした)
Not only を文頭に出すことで、前半が倒置になります。
⑤ Only when ~
Only when he arrived did we start the meeting.
(彼が到着して初めて、私たちは会議を始めた)
Only + 副詞句 / 節 が文頭に来ると、後ろが倒置になることがあります。
⑥ Never / rarely / little など
Never have I seen such a beautiful view.
(こんなに美しい景色は今まで見たことがない)
否定語句や準否定語句が文頭に出ると、倒置が起こりやすくなります。
倒置を見抜くコツ
倒置が苦手な人は、まず次の2点を確認してください。
- 文頭に否定っぽい表現が来ていないか?
- only / not only / hardly / never などが前に出ていないか?
- 疑問文じゃないのに、助動詞が前に出てきてないか?
この3つをチェックするだけで、「あ、これ倒置かも」と気づきやすくなります。
また、倒置ではbe動詞・助動詞・do / does / did が前に出ることが多いので、そこにも注目しましょう。
倒置は読解でも重要
倒置は、文法問題で正解するためだけの知識ではありません。
むしろ、筆者が何を強調しているかを見抜くために大切です。
倒置が使われている文は、その段落の主張や印象的な内容になっていることがあります。
だからこそ、語順を「変な文」として流すのではなく、なぜ強調しているのかまで考えられると読解力が一段上がります。
倒置シリーズ一覧|詳しくはこちら
倒置表現は1つずつ整理していくのがおすすめです。Akken’s English でも、以下の倒置表現を個別に解説しています。
- not until の倒置
- hardly … when ~
- no sooner … than ~
- not only A but also の倒置(準備中)
- only when / only then の倒置(準備中)
- never / rarely / little の倒置(準備中)
まとめ|英語の倒置は「強調のサイン」
- 倒置とは、語順がふつうとは逆になること
- 主な理由は強調
- not until / hardly / no sooner / not only / only when / never などでよく起こる
- 倒置は文法だけでなく、読解でも重要なサイン
倒置は最初はとっつきにくく見えますが、パターンごとに整理すればかなり見通しがよくなります。
そして、倒置が見抜けるようになると、文法問題だけでなく長文読解でも強くなります。
倒置の全体像を理解した後は、気になる倒置表現を1つずつ攻略していきましょう。
Akkenでは、以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございます!



倒置のことがわかってよかったです!
構文とセットで覚えようと思います!



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なまえ:Akken
高校英語教員。”初心者にとことん向き合う”をモットーに情報発信しています。
所有資格:TOEIC825、英検準1級、英語教授資格TESOL certificate Ⅳ
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