because / since / as は、どれも日本語にすると「〜だから」。
そのため、英語を勉強していると
「結局どれを使えばいいの?」
「英作文で正しく使えているかわからない…」
「意味は分かるけど、使い分けに自信がない」
「長文を読んでいて、since や as が出てくると理由としてどう読めばいいか迷う」
と感じる人がとても多いポイントです。
よくあるミス|英作文で使い分けに迷う
英作文で理由を書くとき、こんな文を書いたことはありませんか?
I didn’t go to school since I was sick.
文法的には間違いではありませんが、
試験では「なぜ since?」と迷いが生まれやすい書き方です。
because / since / as は意味が似ている分、
感覚で選ぶとブレやすいのが正直なところです。
👉こちらもよく読まれています。
関連記事:because と because of の使い分け|図解付きで完全攻略
そのため、
理由の「強さ」 で使い分ける
という考え方が最適解です。
この記事では、
✅ because / since / as の違いを一発で整理し
✅ 英作文・長文読解・試験で迷わない判断軸を
やさしく解説します。
Akkenこんにちは。Akkenです。
まずは結論から見ていきましょう。
because / since / as の違いを一言でいうと【理由の強さ】
理由をどれだけ強く伝えたいか。
それだけで、because / since / as は自然に決まります。
関連記事:because of と due to の違い・使い分け|試験でも超頻出
理由の強さを一瞬で見分ける表がこちら👇
| 表現 | 理由の強さ | イメージ |
|---|---|---|
| because | ★★★ 強い | 主役の理由 |
| since | ★★☆ 中 | 前提・背景 |
| as | ★☆☆ 弱 | ついで・おまけ |
この感覚を持ったまま、1つずつ見ていきましょう。
because|いちばん強く理由を伝えたいとき
図解でいちばん上にあった ★★★ が because です。
because は「いちばん強く伝えたい理由」を表す表現です。
because を使う場面
- 相手に「ここが理由だよ」と伝えたいとき
- 話の中心になる理由
- 試験・英作文で一番安全
I stayed home because it was raining.
「雨だったから家にいた」
👉 ★★★のとおり、理由そのものをしっかり伝えたい文です。



迷ったら because。
理由を強調したいなら、まず失点しません。
since|みんなが知っている前提(文頭に来やすい)
because が「いちばん強く伝えたい理由」なら、
since は「すでに分かっている前提」を示す表現です。
since を使う場面
- 理由そのものより、話の前提を示したいとき
- 聞き手もすでに知っていそうな事情
- because ほど強く理由を主張しないとき
Since it was raining, we stayed home.
「(雨なのは分かっているよね)だから家にいた」
👉 ★★☆ のとおり、理由は前提として軽く扱われやすい。「雨だったよね」→「だから家にいた」
という、背景説明のイメージです。
英作文で迷ったら、because の方が安全です。
since は「前提」として自然に書けるときに使いましょう。
👉 英作文で失点しないための補足はこちら
関連記事:「because で減点された…」を解決|文頭 because の正しい使い方



理由を強く押し出したいなら because。
前提として添えるなら since、と覚えよう。
as|理由を背景としてそっと添える
as は、3つの中で最も理由を強く主張しない表現です。
asを使う場面
- さらっと添える事情
- 会話や説明文で自然(状況説明・補足)
- because や since ほど、理由を強く主張しない
As it was raining, the game was canceled.
「雨で、試合は中止になりました。」👉理由の主張度:★☆☆(かなり軽い・背景)
理由を主張するというより、
背景としてさらっと添えています。
そのため、英作文では
「なぜ as?」と理由の弱さが不安に見られやすく、
since / because の方が安全な場面が多くなります。



迷ったときは、as は使わない。
これも、試験では有効な判断です。
「迷ったら安全な方を選ぶ」という考え方は、逆接(although / though / despite など)でも同じです。
接続表現で迷いやすい人は、こちらもセットでどうぞ👇
関連記事:although / though / despite / in spite ofの違い
同じ文で見比べてみよう|because / since / as
同じ出来事でも、
because / since / as を変えると、理由の伝わり方が少しずつ変わります。
because の文|理由の主張度:★★★(強い)
I was late because the train was delayed.
「電車が遅れたから、私は遅刻しました。」
👉 理由をしっかり前に出し、遅刻の原因を強く伝えています。
since の文|理由の主張度:★★☆(中)
Since the train was delayed, I was late.
「(相手も知っている前提として)電車が遅れたので、私は遅刻しました。」
👉 理由は前提として示され、主張はやや控えめです。
as の文|理由の主張度:★☆☆(弱い)
As the train was delayed, I was late.
「電車が遅れていて、私は遅刻しました。」
👉 理由を主張するというより、背景としてさらっと添えています。
理由をどれだけ前に出したいか。
その「強さの感覚」が、そのまま使い分けになります。
補足|「because は新情報、since / as は旧情報」って本当?
教材では
「because は新情報、since / as は旧情報」
と説明されることがあります。
これは言語学的には正しい考え方です。
ただし、試験や英作文では「理由の強さ」で理解する方が安全です。
「新情報/旧情報」って何?
これは、情報構造(information structure)という考え方です。
これは、文の中で
「聞き手がまだ知らないこと(新情報)」と
「すでに分かっていそうなこと(旧情報)」を
どう配置するか、という考え方です。
たとえば、「雨だった」という事実を
“初めて伝えたい(雨だったと知らない)”のか、
“もう分かっている前提(雨だったと知っている)”として使うのか、
その違いを考える視点です。
because の場合
- 聞き手が まだ知らない理由
- 話し手が「ここが言いたい!」と提示する情報
👉 新情報になりやすい
I stayed home because I was sick.
(「病気だった」は相手にとって新しい情報)
since / as の場合
- 聞き手も すでに知っていそうな理由
- 会話の前提・共有されている背景
👉 旧情報になりやすい
Since you’re here, let’s start the meeting.
(「君がここにいる」は共有前提)
じゃあ「because=新情報」は絶対?
👉 いいえ。ここが落とし穴です。
たとえば、次のような文は普通に使われます。
I didn’t call you because you know how busy I was.
「忙しかったのは分かってると思うから、電話しなかったんだ。」
👉 because 節は 完全に旧情報
I can’t explain it because you already understand.「もう分かってるだろうから説明しない。」
👉 because は「理由の説明」ではなく説明を省くための合図
このように、because が
「すでに共有されている理由」を受けることもあります。



つまり、「because=新情報」は傾向であって、
絶対ルールではありません。
👉 だからこそ、
・使い分けの基本は 理由の強さ
・新情報/旧情報は 補足的な理解
この順番で押さえると、試験でも実用でも迷わなくなります。
関連記事:because と since / asの例文を紹介|「新情報/旧情報」の視点も含めて解説
試験での使い分けルール【迷ったらこれ】
試験では、次の2つを押さえておきましょう。
【試験で迷ったら】
- 書く → because
- 読む → since / as
✍ルール1:
英作文では、基本的に because を優先しましょう。
理由をはっきり伝える必要がある場面が多く、
減点されにくい選択だからです。
📚ルール2:
一方、長文読解では、
since / as は「理由」そのものではなく、
話の背景として軽く読めば十分なことが多くなります。
迷ったときは、
「この理由、強く言いたい?」と自分に聞いてみてください。
この判断ができれば、
試験で because / since / as に迷うことはほとんどありません。
よくある質問(FAQ)
Q. because / since / as は、意味の違いで使い分けるものですか?
A.
基本的な意味はどれも「〜だから」で、意味そのものに大きな違いはありません。
使い分けのポイントは意味ではなく、
**「理由をどれくらい強く伝えたいか」**という感覚です。
- 強く理由を主張したい → because
- 前提として軽く添えたい → since
- 背景としてさらっと触れたい → as
この視点で考えると、自然に選べるようになります。
Q. 英作文では since や as を使ってはいけませんか?
A.
いいえ、文法的には間違いではありません。
ただし試験の英作文では、
- 理由をはっきり示す必要がある
- 採点者に意図を誤解されにくい
という理由から、because を使う方が安全な場面が多いです。
迷ったときは because を優先しましょう。
Q. 「because は新情報、since / as は旧情報」って覚えた方がいいですか?
A.
これは言語学的には正しい考え方ですが、
試験対策として暗記する必要はありません。
実際には、
- because が旧情報を受けることもある
- 文脈によって新旧は入れ替わる
ため、絶対ルールではありません。
👉 試験や英作文では
「理由の強さ」で判断する方が、シンプルで安全です。
Q. because と since は、文頭・文中で意味が変わりますか?
A.
文頭・文中で文法的な意味が変わるわけではありません。
ただし、
- 文頭の since / as は
→ 前提・背景として読まれやすい - 文中の because は
→ 理由を強く示す印象になりやすい
という読み手の受け取り方の差はあります。
これも「理由の強さ」という考え方で説明できます。
Q. 長文読解では、since / as はどう読めばいいですか?
A.
長文読解では、since / as は
「重要な理由」ではなく、話の背景として使われていることが多い表現です。
そのため、次の読み方を意識してください。
- 深く考えすぎない
- まず主張(結論)を先に押さえる
- since / as は背景として軽く処理する
⚠️ 注意|since / as を「理由」として読み落とさないために
※ since / as を見た瞬間に
「〜以来」「〜するとき」「〜のように」と意味を決め打ちしないことが大切です。
👉 文の後半が「結果・結論」になっていれば、
since / as は理由として使われている可能性が高い。
この読み方で十分な場面が、多くの長文問題に当てはまります。
まとめ|because / since / as は「理由の扱い方」で決める
まとめ|because / since / as の違い
- because は、理由を前に出したいとき
- since は、前提として添えたいとき
- as は、背景としてさらっと触れたいとき
この3つは、文法の違いというより、
「理由をどう扱いたいか」の違いです。
だから、迷ったら暗記したルールではなく、
「どれくらい強く言いたいか」を考えてください。
それが分かれば、
because / since / as で迷うことは、もうほとんどありません。



次に迷ったら、今日のこの3行を思い出してください。
以上、because / since / as の違い 解説でした。
引き続き学習を進めたい方は、
下の関連記事(VSシリーズ・構文シリーズ)もおすすめです。



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なまえ:Akken
高校英語教員。”初心者にとことん向き合う”をモットーに情報発信しています。
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