【完全解説】A is to B what C is to D の意味・言い換え・例文・小テスト【クジラ問題あり】

クジラ構文 A is to B what C is to D の意味・例文・言い換えをまとめた英語解説記事
目次

はじめに

こんにちは、Akkenです。
今回解説するのは A is to B what C is to D という構文です。

一見すると難しそうですが、文型(SVC)の仕組みを押さえれば暗記に頼らず理解できます。
この記事では「意味 → 言い換え → 例文 → 文法の仕組み → 小テスト」までまとめて、受験にも英作文にも役立つ完全ガイドにしました。

Akken

この記事を最後まで読めば、きっと“あれ?簡単かも”と思えるはずです。ぜひ一緒に進めていきましょう!


A is to B what C is to D とは?(意味)

「AのBに対する関係は、CのDに対する関係に等しい」――これが文法書でよく紹介される定義です。
ただそのままだとイメージが湧きづらいので、ここでは「BにとってのAは、DにとってのC」という等式で理解する方法を紹介します。

定義
A is to B what C is to D は、

AはBにとって、CがDにとって果たしているのと同じ役割だ
という意味を表す構文です。

覚えやすい日本語の型

  • 「BにとってのAは、DにとってのC」
  • 「AとBの関係は、CとDの関係と同じ」

👉 ポイントは「=(イコール)」で考えることです。A:B = C:D という対応関係をイメージすると理解がスムーズです。

Akken

“=(イコール)でつなぐ”と考えると一気に理解が進みますよ。覚え方に迷っている方にぜひおすすめです!


言い換えと覚え方(丸暗記しないコツ)

A is to B what C is to D は、比喩や関係説明でよく使われます
覚えるときは丸暗記ではなく「役割の比較」として理解しましょう。さらに as / just as を使った言い換えも押さえておくと応用が利きます。


💡 as / just as の基本

  • as …「~のように」「~と同じように」
  • just as …「ちょうど~のように」
    👉 つまり「CとDの関係と同じように、AとBの関係を説明する」ために使います。

よくある疑問

丸暗記しないと使えないのでは?

Akken

大丈夫です。as / just as に置き換えられることを知れば、使える場面がぐっと広がります!

言い換え例

  • A plays the same role for B as C does for D.
    (AはBにとって、CがDに果たすのと同じ役割を果たす。)
  • Just as C is important to D, A is important to B.
    (CがDにとって重要であるのと同じように、AもBにとって重要だ。)

覚え方の工夫

  • 等式で理解:「BにとってのA = DにとってのC」
  • 図解で整理:関係を図にすると頭に入りやすい

👉 こんなふうに 「as / just as」=比較のつなぎ言葉 と押さえておけば、A is to B what C is to D を丸暗記せずに応用できます。


例文で理解(会話・学術・試験)

定義だけではピンときません。ここからは実際の例文を通して感覚をつかみましょう。
日常表現・学術的な説明・試験での出題例まで、幅広い場面の例文を確認していきます。

  • 日常的な例
    • Rice is to Japanese people what tortilla is to Mexican people.
      (日本人にとっての米は、メキシコ人にとってのトルティーヤのようなものだ。)
  • 学術的な例
    • Sunlight is to plants what food is to humans.
      (植物にとっての日光は、人間にとっての食物と同じだ。)
  • 教育の例
    • Teachers are to students what parents are to children.
      (生徒にとっての教師は、子どもにとっての親と同じだ。)

👉 「関係性を説明するときに便利」という実感が持てればOKです。

Akken

例文は“比喩の便利ツール”として理解してみてください。きっとイメージが定着しやすくなります。


文法の仕組み:SVCとwhat節(名詞節)

どうして to B が前に来るんですか?

Akken

それは“読みやすさ”のためなんです。what節が長いとわかりづらいので、修飾句を前に置いて整理しているんですよ。

この構文を本当に理解するには「文型」を分解するのが近道です。
SVCの骨組みと what 節(=名詞節)に注目し、なぜ「to B」が動詞の後に挿入されるのかを解説します。

骨組みはシンプルに SVC

A is [ what C is to D ] が基本形です。

  • S = A
  • V = is/are
  • C = what C is to D(名詞節。「DにとってのC」)
  • M = to B(修飾句。「Bにとって」)

先生、なんで what を使うんですか? that じゃダメですか?

Akken

いい質問ですね!ここで「なぜwhatなのか?」に答えておきましょう

実は what C is to D という部分は、もともと 『CはDにとって〇〇だ』という文を、名詞のかたまりにしたもの なんです。

例えば ――
Tortilla is food to Mexican people.
(トルティーヤはメキシコ人にとって食べ物です)

これを『トルティーヤがメキシコ人にとって何であるか』という 名詞節 にすると、
👉 what tortilla is to Mexican people
となります。

つまり what があるから、Aと並べて比べられる名詞のかたまりを作れる んです。

Akken

だからこの構文では what が必須なんですね!

なぜ語順が変わるのか?

本来は A is what C is to D to B ですが、

  • what節が長いため「to B」が遠くなりすぎる
  • 「to D to B」と修飾句が続き読みづらい

👉 そのため to B が前に移動し、慣用的に「A is to B what C is to D」という形が定着しました。

ポイントまとめ:
本来の形は A is what C is to D to B だが,実際は「A is to B what C is to D」という形が定着した。

図で確認

Akken

では,図で確認してみましょう

図1:本来の語順(S + V + C + M)
A is what C is to D to B.
→ 「to B」が最後に置かれており、意味が取りづらい。
図2:慣用形(S + V + M + C)
A is to B what C is to D.
→ 「to B」が前に移動して、読みやすくなった形。
Akken

ここまでで“to B が前に来る理由”がわかりましたか?
この“なぜ語順が変わるのか”を理解すれば、丸暗記せずに自然と身につきますよ!


クジラの例文を深掘り(入試の注意点)

入試で有名なのが「クジラと魚、馬と牛」を比べる例文です。
ここではその英文を取り上げ、誤訳しやすいポイントや試験での狙われ方を確認します。

有名な例文

A whale is to a fish what a horse is to a cow.

  • 訳:クジラと魚の関係は、馬と牛の関係と同じだ。

注意点

  • 「クジラ=魚」と誤訳しないこと。
  • 言っているのは「関係の類似」であって「同一」ではない。
  • 入試では「比喩・類推」の英文としてよく問われます。

👉 「似て見えるが違う」ものを比較する典型例として覚えておきましょう。

Akken

実はこの英文が、いわゆる“クジラ構文”と呼ばれるものです。『名前だけ知っていたが、内容はこれだったのか』と理解できると、記憶にも残りやすいでしょう。


よくある質問(FAQ)

「受験で重要?」「ネイティブは使う?」「語順は覚えるべき?」――こうした学習者の疑問をまとめて解消します。
理解が深まることで、ただの暗記ではなく実際の英文読解や英作で活用できるようになります。

受験で重要?

共通テストでは頻出ではありませんが、難関大や記述問題では狙われる可能性があります。

ネイティブも使う?

使います。特に as / just as 構文に置き換えて使うのが一般的です。

覚え方は?

丸暗記ではなく、SVC構造と等式発想を理解するのがコツです。


3ステップで訳すトレーニング(型で定着)

ここまでで 意味と文型 を学びました。
次は「日本語にどう訳すか」の練習をしてみましょう。

ポイントは 型にあてはめるだけ。丸暗記ではなく、順番に処理すれば誰でもスラスラ訳せます。

Akken

次の例文を3ステップで訳してみましょう!

例:Rice is to Japanese people what tortilla is to Mexican people.

ステップ1:A = what以下 ととらえる

英文では「A is what C is to D」が骨組み。
つまり 「Aは(what以下)のようなものだ」 と訳せます。

👉 例)Rice is … → 「お米は…のようなものだ」

ステップ2:to B をつけ足す

次に「to B」を処理します。
これは 「Bにとって」 という意味。

👉 例)to Japanese people → 「日本人にとって」

ステップ3:全部をつなげる

最後に「what C is to D」を訳します。
これは 「DにとってのC」 と表せます。

👉 例)what tortilla is to Mexican people → 「メキシコ人にとってのトルティーヤ」

完成

3つをつなげると:
「お米は日本人にとって、メキシコ人にとってのトルティーヤのようなものだ。」

Akken

型に沿って訳すだけでスラスラ解けるようになります。まずは声に出して練習してみましょう!


小テスト(解答付き)

仕上げはアウトプットです。
例文をもとにした小テストに挑戦して、ここまで学んだ知識を実際に使える形で定着させましょう。

次の日本語をヒントの単語を使って英訳してください。

  1. 植物にとっての日光は、人間にとっての食物と同じです。
    [ sunlight / plant / human ]
  2. 生徒にとっての教師は、子どもにとっての親と同じです。
    [ teacher / parent ]
  3. 日本人にとっての米は、メキシコ人にとってのトルティーヤのようなものです。
    [ tortilla / Mexican ]
  4. 海にとっての海藻は、陸地にとっての草と同じです。
    [ seaweed / grass ]
  5. 私にとって彼は、あなたにとっての彼女と同じです。
    [ he / she ]

解答例

  1. Sunlight is to plants what food is to humans.
  2. Teachers are to students what parents are to children.
  3. Rice is to Japanese people what tortilla is to Mexican people.
  4. Seaweed is to the sea what grass is to land.
  5. He is to me what she is to you.
Akken

自分で書いてみると本当に力がつきます。間違えてもOK、解答を見ながら“なるほど”と思えれば十分です!


まとめ(要点と関連リンク)

最後に今回の内容を整理します。
意味・文型・言い換え・例文・試験での扱いを総合的に押さえれば、この構文はもう怖くありません。

  • 意味:「BにとってのA=DにとってのC」
  • 文型:SVC構造+to B の前置き
  • 言い換え:A plays the same role for B as C does for D
  • 入試では「比喩・関係説明」で狙われることあり

👉 他の構文記事もあわせて学ぶと理解がつながります:

Akken

皆さんの理解が少しでも深まれば嬉しいです。ぜひ関連記事もチェックして、他の構文とつなげて学んでみてください!


この記事を書いている人

なまえ:Akken
高校英語教員。”初心者にとことん向き合う”をモットーに情報発信しています。
所有資格:TOEIC825,英検準1級,英語教授資格TESOL certificate Ⅳ


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