not only A but also B の倒置とは、Not only を文頭に置くことで主語と動詞が入れ替わる文法構造のことです。
「この語順、おかしくない?」
次の英文を見てください。
Not only did he apologize, but he also admitted his mistake.
初めて見ると、
「え? did が前に出てる」
「語順おかしくない?」
「これ間違いじゃないの?」
と思うかもしれません。
しかし、この語順は間違いではありません。
英語では、内容を強調したいときや文頭で目立たせたいときに、
あえて語順を変えることがあります。
それが 倒置(inversion) と呼ばれる構文です。
そしてこの倒置は、
- 入試問題でよく出る
- 文法問題で狙われやすい
- 読解で重要な文のサインになる
という、とても重要な表現でもあります。
この記事では、
- not only の倒置の仕組み
- なぜ語順が入れ替わるのか
- 倒置の作り方
- 入試問題の例
- 読解での役割
をわかりやすく解説します。
not only A but also B の意味
まず基本を確認しましょう。
not only A but also B は「AだけでなくBも」
という意味の表現です。
例
He can speak not only English but also French.
(彼は英語だけでなくフランス語も話せる。)
この文では、倒置は起こっていません。
not only A but also B の倒置とは、Not only を文頭に置くことで主語と動詞が入れ替わる文法構造のことです。
なぜ not only で倒置が起こるのか
ポイントは 文頭に置かれることです。
英語では、否定的な意味をもつ語句が文頭に来ると倒置が起こることがある、というルールがあります。
例えば
- Never
- Rarely
- Hardly
- Not until
などです。
Not only は not を含むため、英語ではこの仲間として扱われ、文頭に来ると倒置が起こります。
Not only did he apologize …
このように、主語と動詞が入れ替わる形になります。
通常語順と倒置の違い
通常の語順(倒置なし)
He not only apologized but also admitted his mistake.
倒置
Not only did he apologize, but he also admitted his mistake.
違いはここです。
Not only → did → he → apologize
助動詞 did が主語の前に出ています。
英語は基本的に 主語 → 動詞 の語順なので、
このように語順が変わると、読者は一瞬「ん?」と立ち止まります。
つまり倒置は、その文を目立たせる=強調するための形なのです。
倒置の作り方
一般動詞の場合
Not only + do / does / did + 主語 + 動詞原形
例
Not only did she win the race, but she also broke the record.
be動詞の場合
Not only + be動詞 + 主語
例
Not only is he talented, but he is also hardworking.
助動詞(can など)がある場合
例
Not only can she sing, but she can also dance.
入試実践問題
次の語を並び替えて英文を完成させなさい。
( win / not / did / she / the race / only )but she also broke the record.
答え
Not only did she win the race, but she also broke the record.
ポイント解説:
1.( )内の語から、not only A but also B の形に気づく
2.Not only を文頭に置くため、倒置が起こる
3.一般動詞の文なので did を使い、後ろは動詞原形になる
倒置になる主な表現
英語では、次のような表現でも倒置が起こります。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| Not only | AだけでなくBも |
| Never | 決して〜ない |
| Rarely | めったに〜ない |
| Hardly … when | 〜するとすぐ |
| No sooner … than | 〜するとすぐ |
| Not until | 〜して初めて |
これらに共通するのは、否定的な意味をもつ語句が文頭に来ることです。
つまり、英語には、
「否定的な意味をもつ語句を文頭に置くと倒置が起こることがある」
という大きなルールがあるということです。
読解のヒント|倒置は強調サイン
倒置が起こる仕組みはわかったけど、そもそもどうして語順を変えるんですか?
そう感じる人は多いと思います。
結論から言うと、倒置は強調や印象づけのために使われることが多い表現です。
要するに、倒置英文は「筆者の重要メッセージを示すサイン」と考えるとわかりやすいです。
例えば、次の文を見てください。
Not only does effort improve your skills, but it also builds your character.
この文では、「努力は技能だけでなく人格も育てる」という主張が強調されています。
英文を読むとき、倒置を見つけたら「筆者はここを強く言いたいのだな」と考えてみましょう。
読解実演|倒置はトピックセンテンスになりやすい
実際の英文を見てみましょう。
Many people believe success comes from talent.
Not only does hard work shape your skills, but it also builds your character.
For this reason, effort plays a crucial role in long-term achievement.
この段落では、太字の文が一番強い主張になっています。
- 文頭に Not only がある
- 倒置が起きている
- 「技能」+「人格」という二つの価値を並べている
このような理由から、筆者の主張が強く打ち出されていると読めます。
つまり、倒置文は段落の中心、つまりトピックセンテンスのような役割を果たすことがあるのです。
これが分かると、
- 要約問題が解きやすくなる
- 主張選択問題に強くなる
- 段落構造を見抜きやすくなる
というメリットがあります。
not only の倒置は、ただ「入試に出るから覚える」構文ではありません。
- 強調の仕組みを理解するため
- 筆者の意図を読むため
- 英文構造を見抜くため
に知っておく価値のある構文です。
英語教師の視点
授業でこの構文を教えるとき、生徒がよく疑問に思うのは「なぜ語順が変わるのか」という点です。
そこで通常の文と倒置の文を並べて、
「どちらが強く聞こえる?」と聞くと、多くの生徒が倒置の文を選びます。
ここで生徒は、倒置=強調だと実感できます。
文法は単なるルールではなく、
筆者の意図を理解するための道具でもあるのです。
よくある質問(FAQ)
Q. not only で倒置が起こるのはなぜですか?
Not only が文頭に来ると、英語では 否定語文頭のルールが働きます。
Never / Rarely / Hardly などと同じように、主語と動詞が入れ替わる倒置が起こります。
Q. not only but also の倒置は必ず起こりますか?
必ずではありません。
倒置が起こるのは Not only が文頭に来た場合です。
例
He not only plays the piano but also sings.
この場合は倒置になりません。
Q. なぜ did が使われるのですか?
一般動詞の文では、倒置を作るために do / does / did を使います。
例
He likes music.
→ Not only does he like music but also sings.
Q. not only の倒置は入試で出ますか?
はい。よく出題されます。
特に
- 並び替え問題
- 書き換え問題
- 空所補充
で狙われることが多い構文です。
まとめ
not only の倒置は、
- 否定語文頭ルールで起こる
- 主語と動詞が入れ替わる
- 入試問題でよく出る
- 読解では重要な文のサインになりやすい
という重要構文です。
単なる文法として覚えるだけでなく、
筆者の強調を読み取るヒントとしても理解しておきましょう。
倒置構文をさらに理解したい人は、次の記事もおすすめです。
▶ hardly … when の意味と使い方
▶ no sooner … than の意味と使い方
▶ not until 構文の意味と使い方
Akkenでは、以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございます!



not only の倒置がわかりました!
長文でも出てくるのでしっかり覚えます!



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高校英語教員。”初心者にとことん向き合う”をモットーに情報発信しています。
所有資格:TOEIC825、英検準1級、英語教授資格TESOL certificate Ⅳ
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